店主から
畳が古くから日本で愛され続けたのは、足を伸ばしたり寝転んだりでき、心地よく快適な空間がそこにあったから。疲れてかえった時、畳の上で大の字に寝転ぶ心地よさは、今も変わりません。
この伝統を後世に伝えていくことが、私の使命だと感じています。
そして、同時に思うのは、変わらない伝統を残すということは、変わるということ。
時代に合わせて、デザインの多様性、素材の開発、職人技術の向上に取り組むことが大切です。変化するニーズに合わせて、畳が持つ良さを伝え続け、海を越えてたくさんの人々にも知って欲しいです。
岸田畳店のこだわりについて
material
JAPAN QUALITYの素材
先代が創業時よりこだわってきたのは、日本の畳は日本のイグサで作るという徹底した国産への想い。
長年の目利きにより良いモノを見分けています。畳表は、作り手によって様々な顔がありコシの力強さ、きめの繊細さ、織り方も人それぞれです。
当店では、全て店主が目利きした信頼できる生産者の方が作られた素材にこだわっています。
生産者の魂が込められた品質の良い畳は、使っていくうちに、艶が出て黄金色に変わっていきます。
日本に四季があるように、移り変わる美しさをお楽しみ下さい。
skill
JAPAN QUALITYの技術
畳制作も機械化が進んでいますが、高品質なモノを作るためには熟練の技術を必要とします。
熟練の技術とは機械に頼らない手縫い技術です。
当店では、日本の国家資格である畳製作1級技能士が2名在籍し、機械に譲れない知識や経験に基づく『職人としての勘と技術』で仕上げています。
service
JAPAN QUALITYのサービス
創業時から大切にしてきたことはお客様との対話です。
お客様とのコミュニケーションは欠かすことができません。
疑問に思ったことは何でもお聞きください。
例えば、こんな時に使う畳は?こんな場所におく畳が欲しいなど。
購入した後もお困りのことがありましたら、遠慮無くお問い合わせください。
畳のプロとしてこれからも皆様の信頼に応え続ける店になります。
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岸田畳店の歴史について
岸田たたみ店創業
岸田たたみ店は50年以上前、福岡県北九州市で畳屋をしていた祖父の元修行をし私の父である、岸田敬治が山口県下関市で創業しました。
父は職人としてのプライドが大変高く"常にキレイな仕事を心がけよ"というのが口癖でした。
畳の縫い目はもちろん、跡を残さない片付けや道具の手入れに大変厳しい人でした。
二代目店主がお店を引き継ぐ
1980~90年代は、日本の成長と共に畳業界も発展し、当店も多忙を極めます。私が2代目として仕事を始めたのもこの頃。
しかしこの時期、大量に必要な畳を補うために輸入イグサが多く出回り、畳の価格破壊が起こっていきます。
安価な輸入イグサに押され、国内のイグサ農家は軒並み倒れていきます。
品質と技術を追い求める
安価な輸入畳が大量に市場に出回る中気がついた事は、急速に成長させたイグサは芯が弱く表面も剥がれやすい、中には着色料を使用しているモノもあるということ。
当店は時代の流れとは逆に、安売りをせず、良質な熊本産のイグサを多く使い、品質と技術の向上に力を入れました。父から受け継いだ高い美意識や技術力を基盤に、多くのお客さまの信頼を勝ち得ることができました。
日本の畳を世界へ届けたい
畳には、無限の可能性があると思っています。自然素材でつくられているので、人に優しく、通気性、保湿にも優れています。
今、アニメや漫画を通して日本を知る人も増えてきました。海の向こうの若い世代にも、日本の文化や技術を知ってほしいと思います。
また、畳は、環境にも優しい素材でありサスティナブルな観点でも優れたものです。
長年、日本品質にこだわってきた当店が、世界に伝え、日本を元気にしたいと心から願います。